月明かり降る夜半過ぎ。へたくそな、歌ともつかぬ文句を諳んじながら家路へと向かっていると、急ぎ足で目の前を走り抜けようとする三毛猫がいたのでなんともなしに呼び止めた。「待ちたまえ、向こうは道が無いぞ。何処かに行くのなら引き返して他の道を探し…
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