流石、流石、アメリカ。

子供の頃はアニメ、フランダースの犬の最終回に救いが無くて理解に苦しんだもんですが。

フランダースの犬 [DVD]

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今となっては実写映画のフランダースの犬アメリカ版ではネロが蘇ると聞いて理解に苦しんでいます。

映画やら本、音楽などなど享受する時ってのは自分の場合シンプルで、強いとか美しいとか怖いとか格好良いとか、流れがあるとかリズムがあるとか、理屈が面白いとか仕掛けや意匠が面白いとかとか、世界に存在する単一の価値がリアリティのかけらとしての形の良さ、言い換えると収まりの良さとしてあると面白い、良いと思う事が多い。話の中に何を見てるのか、って言われてもまだ明言出来ないのだが、何かうっすらとした黄金律のような形が無数にあってそれらが琴線に触れてるような予感はしていて、今回は御都合でそういう自然な話の形がモロに崩れていて、そしてそれが絶対予め判っていたであろうという点がどうもやる気のなさというか、やるせなさを感じた次第。ネタにするにしても、話が正反対に帰結するのはネタにしちゃあ大きすぎるよなあ。

分かれ道で同伴者に行き先を尋ねる時は気をつけろ。旅の都合は付いても奇跡は失われるかもしれない。