想像の限界。

感動したーと評判なので観てみたんだけども。
公共広告機構 CM 『黒い絵』

画用紙を黒塗りする所でいきなり既視感。なんだっけー、と思索してたら思い当たった。

あずみマンマ・ミーア 1 (ヤングジャンプコミックス)

あずみマンマ・ミーア 1 (ヤングジャンプコミックス)

確かコレ。無口な変わった子が黒塗りの絵や一本線を描きまくるけど誰にも内容が判らなくて、一人になってから床に並べ始めると実はシュールレアリスムな人物画だったという話だったかなー。ギャグ系の4コマ漫画のネタとして消費されてたアイデアで、本の世界観を構築するネタとしてはこの通り記憶に残っていたけど印象がそんなにあった訳じゃ無くて、思い起こせば良いネタだよなあ、という感。ネタが勿体無い・・・、というよりは俺の鈍さが感動の機会を損失していた勿体無さかなあこれ。そっちが泣けるわ。
しかしまあ、冒頭から予想が付いたのと、予想の元になったモノがほのぼのギャグ漫画だったので感動とかいう雰囲気が消えうせた。深刻にならんでもいーじゃん、みたいなほのぼのオーラが脳内に噴出。アレは子供の想像力の凄さに唸り大人の無理解を嘆くべくではなくて、むしろあの子供の行動力の凄さに驚嘆すべきなので、感傷に浸る話でも無いんじゃないのー、なんて思えてきたりする。更に、機会の喪失とか抑圧を理由にする奴は行動力と実力が無いだけだという、反定立というか、きつい嫌味トラップも入っているという・・・・わきゃないか。