PSUに踊らされたり、その反動で年末年始へと超加速を始めたりと明日をみる余裕が無く不覚にも気付きませんでしたが、明後日にはPS3発売だとかなんとか。あ、こりゃー二日後までは見えてるという事か。どうでもいいけど。



さてはて。ゲームハードというのは、商戦として単一の商品が前線に立ち続けるスパンが長いので、発売の都度起きる、いわばその間の技術や時流の集積によって無理矢理興されるドッグイヤーで変革される内容の幅が広く(大きいとは限らない)、毎回興奮して待ち望むのが常だったが。今回は

映像表現のグレードアップ 
→映画CGと同じレベル、グレードアップというのは初代PS発売当時のレンダリングムービーもそう。
映像出力のグレードアップ(HDMI対応)
→ロンチで高レベル帯準拠、対応ソフトどれくらい?というか対応テレビ持って無い。
サウンド面、ドルビーTrueHDDTS-HD等のサラウンド系対応
→対応ソフトどれくらい?というかこれも対応機材ないし。
Blu-ray Disc対応
→対応テレビ、もとい高画質を生かせる大画面テレビを置く場所があ。無い。
(加えて購入済みDVDソフトが純粋な下位メディアに下る事に対する不快感)

とまあ、新鮮味が薄く、ゲーマーとしては大きな恩恵がないようで盛り下がる下がる。家電に関してハイエンドユーザーじゃないとフルパワーを出せないやん、と。そんな貧乏人の疎外感もオギャー。



私は音関係に多少詳しく、色々と飲み話でも話題になり、聞いた事があるのですがPS2ソフトでのTHX対応等も、今後の為に実験的に作ったとか、技術蓄積の為とか元々次の技術の為という体裁が多いそうで。(手抜きで作ってる訳では断じて無い。)最新技術が我ら庶民の生活環境に普及するのは、実の所かなり後、もっといえばその技術そのものは普及せずに終わる事も多く、作る側もそれを意識しているという。技術職であるソフトメーカーとしては当たり前と思いますし、それ自体、色々な技術の複合産業である強みの裏返しでもあると思いますが、やはりユーザーの歩調と噛み合わない事が多すぎる様に感じてしまう。メーカー主導の家電の変革に巻き込まれてるような。自分の意思の所在無さ。欲求の抱合せ販売じゃねえか、と。そこで生まれてしまう割高感というのは、実際の値段の高さよりも多分に影響する。

とかいいつつ、品薄模様が退いたら買うんだろうな。俺という奴は欲望にはとことん弱いのだ。憐れ。