逃げ切れない

自由意志が忙殺され、生活のリズムが圧し伸ばされて単調になるとどーも自分が内包されている世界のリズムやスケールから逸脱した事をしたくなる、或いはそういう存在に触れたくなる。



具体的に何をしたくなるのかリストアップしてみた。
・デカイものを観る(対比上のサイズが実生活からかけ離れている)
・神懸り的な意匠、技術を観る(発想や技術力、手間が以下略)
・伝説を感じる程の風化を観る(費やした、経た時間が以下略)
・ゲームをする(評価すべき価値観が以下略)
・動物と戯れる(人間同士の関係とは明らかに異質)
ざっと思いつく範囲ではそれくらい。探せば他にもありそうだが。

現在の自分の感覚から逸脱したモノに触れたいという嗜好性自体はリストアップしたら明確に判る、がー。その理由を上手く言葉に出来ん。現実逃避やら、その心境から来る強迫的な自己啓発願望やらと意味的にかすっている感じのする言葉もあるのだけども。

無理に括るとしたら「実質、社会、価値的に質量が大きい、自分とは異質なモノと自分を対比する事によって位置を確立、正統性を保つ」って所でしょか。判り辛え。簡単に「突出した事象を見て己の没個性を防ぐ」で良いか。

まあ大きいってのは自己の価値観があってこそ感じれる訳で、その認識自体も目的として列挙出来る要素かもしれないけども。金箔並に押しつぶされ、くしゃみ一つで吹き飛びそうな現在の私の価値観だと他に都合の良い答えを導けそうに無いので押し黙って仕事する事にした。