遊び心の使い方。

子供の時分の私は爆竹が大好きでよくその束をバラして超小型ダイナマイトの様な感覚で遊んでいた。*1砂場で山や砦を作ってそれを少しずつ爆破したり*2 、紙コップを逆さに立ててその中に高速で火をつけたリトルダイナマイを入れて爆発させて飛び上がらせたり、ベニヤ板の上に木工用ボンドで1メートル位の線を引き、その筋の端っこに5本位の爆竹を立てたまま乾燥させ、いざ固まったら火を付けて導火線式時限爆破ごっこなどなど。*3そんな経験があって爆発というものを楽しむ事にかけてはうっすらと自負と云うものがあった。技術を誇るとかいう訳では無く、面白さそのもの、爆発を遊びと形をなした遊び心、そして静から動へという究極の変化の発現を愉しむという感覚、それらを見出した先見の愉悦とでもいえばよいか。

しかしまあ世界は広かったー。

負けた。俺ちっちぇー。

*1:握ったまま爆発したりしても大丈夫な代物ですよ、念の為

*2:砂が吹き飛ぶ程の爆発じゃなかったので砂山に沢山立てられた棒を多く倒したほうが勝ちというゲームが生まれた。流行ったのだがライターを持つ子供が増えた為に学校で違う問題として取り沙汰された。

*3:黄色の小太りチューブに入ったクリーミーな木工用ボンドは固まると透明になるのだが、それに口火をあてると映画に出てくる導火線のようにゆっくり、しゅわしゅわと火花を上げながら燃える。ただしちょっと変な臭いがする。そしてそれの害の有無は不明なので注意。