いつか。

宣言というか告解というか。先日書いていた友人が今日も仕事場に来ていたのだが治療の前に症状が進んでしまったようで。詳しくは書かないが普通に生活するのも侭成らない状態だった。そんな風になってしまう、その病気を押して仕事場に来、病気の事で沈む場を、俺を和ませようとして冗談を言ってくれた彼を馬鹿な俺は面白いだの腹が立つだの、書いてしまった。俺は本当、救いようの無い阿呆。



昔観た映画「シャイン」の主人公の台詞が頭の中で反芻される。「僕は馬鹿だ そして冷たい 馬鹿で冷たい ほんと悲劇だよ 馬鹿な悲劇」ほんとそうだ。俺の見識の無さ、理解の無さ、余裕の無さ。そんな力の無さで親しい人の想いを、願いを、ささやかな喜びすらをも無為に踏み躙り蔑んでしまう。こんなの悲劇でしかない。俺という人間は何故こうも不自由なのか。自分を憐れむ涙すら制止する。

さりとて人生は続く。時が過ぎ、積もり歴史となり、紐解き省みるも人の心は映らず。己が身をかかえ、空を越え、月に腰掛けても眼下に涙の川は見えぬ。人は生まれ死に続け、人生は続く。笑う声は止まず、悲しみも終わる事無く。
陽光を隔てる凍て雲、輝けるものは失われ、干割れた地が露になる。僕はただ立ち竦み、雲に顔を埋め、雨と霧散するのを待つている。

追記。この恥ずい文章は罰なので残しておく。ちなみに彼は全快しやがって、今はもう毒舌マシーンと化しております。いやはや。