凍てり形成し、凍て返り形無し

寒風吹き荒ぶ中行脚。コートに身を埋め恐々と外気を攫い感じる。寒さという全てとの共通性とそこにある世界との共時性、反し遮断しようという意識から生まれる世界そのものからの異物感、隔たれ内面へと向かって行く意識とが綯い交ぜになって軽い陶酔を覚える心地よさ。孤独とよく似ている。


寝室が寒いとあんなにも絶望的な気分になるのに。つくづく人間とは変な生き物。